彼は今、何をしているのか。
この本を読んで初めて知った。彼は第二の人生を歩いていたのだ。 息子を事故で失い、離婚して、財産をほぼ全て妻に譲り、故郷のブラジルに戻り、貧しさや怪我と折り合いをつけながら、自分にできることを模索し、イチから出直していたのだ。 息子の悲報以外は全然知らなかった。
どんな人の人生にも、浮き沈みの波がある。 たいていの場合、あと少しで全てを手に入れられる、まさにそのときに何かが起こり、自分の人生がしぼんでいく。そして少しずつまたは急速に、外よりも内面が重要事になっていく。
最強の男でもそれは同じだ。ヒクソンは最高額のファイトマネーを提示された直前に息子を失った。そして、その試合を受けて大金持ちになることではなく、家族と共に息子の思い出を抱きしめる時間を優先した。そして彼の言葉を借りれば、
「私の黄金時代はゆっくりと去っていき、ふと顔を上げたときには、もう消えてしまっていた。 <中略> 私は気を取り直してそこから計画を立て直し、新しい自分に生まれ変わって新たな人生を歩み始めることにした。まだまだ人生は続くのだ。」
なんだろう、この本はほんとに凄い。
神本3:現代のサムライは主君への忠義ではなく自らの幸せを追求する。『ヒクソン・グレイシー 無敗の法則』:小鳥ピヨピヨ



